太田市にある「冠稲荷神社」です。
前回来た時はザっと見だったのですが、
今回はゆっくり散策することが出来ました。
先ずは正面の鳥居から。
「甲(きのえ)大鳥居」であります。
=== 案内板より ===
甲大鳥居
規模、量感ともに県下有数である。
様式は稲荷鳥居といい、明神鳥居の発達したもの。明神とは、特に霊験著しく
由緒正しいとの意である。鳥居は華表といい神の斎(居付き)給う清浄な神域の
結界(境)を示す第一の標である。
甲とは、東の僅か北寄りを示しまた「最初のもの」の意でもあり、
日の昇る東の神の座への門である。
円塗りの朱は神明の徳を表わし魔除けの効験を顕す。鳥居の空高く聳えるは
神霊の天降りを請い祀るものでありときに緑に映え、
ときに夕景に浮び上がるさまは神々しくも、また幻想的である。
当神社の鳥居は境内の四方位に在りこれを四方鳥居という。
それぞれを潜ると魔除けの効験一層あらたかなりという。
云々。。。
大鳥居の向かって左手に「猿田毘古社」。
こちらは「聖天宮」です。
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冠稲荷神社 摂社
聖天宮日高社
御祭神 伊邪那岐神 伊邪那美神 神倭磐余毘古神(神武天皇)
御祭神 火雷神 水分神
御神徳 夫婦和合 親子和合 災難神 ストーカー除け
御社殿 安政4年(1857)再建
建築様式は荘重な八ッ棟造りで、周囲に極彩色の丸彫彫刻を配した、
日光東照宮を思わせる華麗な神殿である。造営は、江戸後期から明治中期
にかけて天下の名工と称された弥勒寺音次郎、音八、父子による。
さかのぼれば、日光東照宮に名を残す名工左甚五郎の流れをつぐ
名門花輪彫工に列する名工である。
音次郎は、佐波郡下渕名に生まれ、のちに小林家に入婿して小林音次郎
となったが、その秀れた技量により京都吉田家から河内守藤原照房の
名を与えられた。音八は名を幸孝といい、江戸時代、石原常八、
「波の伊八」こと武士(たけし)伊八郎とともに「名工三八」と呼ばれた。
明治になって、音八は皇居賢所造営の棟梁に選ばれ、最高の名誉といえる
表玄関車寄せ正面の「菊花紋」を彫刻し、天下第一の名工と讃えられた。
絵師としても一流で、向松軒梅雪と号し、優れた南画を残している。
当神社棟札には、棟梁弥勒寺河内藤原照房、彫工弥勒寺音八、諸貫万五郎とあり
音次郎、音八父子の名が残された唯一の記録である。
加えて諸貫万五郎が列なる、名実ともに圧巻の造営記録である。
この上棟は、音八がまさに心・技・体ともに円熟した36歳のときである。
その4年後には、笠間稲荷神社の全ての彫刻を一任され、先にあげた
諸貫万五郎とともにこれを完成している。この神社は、後にその優れた彫刻により
国の重要文化財に指定された。
内部格天井には、繊細で優麗な12面の花鳥画が描かれ、その中央にあって
盤踞する竜は、思わず息を呑む迫真力であり、正面欄間に這う三竜もまた
凄絶見事である。
音八彫刻の「八方睨みの竜」(国指定重要文化財・笠間稲荷)と双璧をなすものと、
諸家の同音に評するところである。
云々。。。
日高社の裏にあった「悪縁断大鈴 古墳磐座」。
悪縁を断ってくれる大きな鈴。
「拝殿」です。
拝殿手前にある小さな建物は
「義経公ゆかりのご神水」。
所狭しとたくさんの彫刻が施されている「本殿」。
パッと見ただけでも凄い迫力です★
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冠稲荷本殿 西壁面彫刻
虎渓三笑
中国の浄土教の開祖である慧遠(えおん)法師は江西省廬山(ろざん)に隠棲しており
来客を送る際、精舎の下の虎渓という谷川のところで足をとめ、そこを渡らない戒律を
守っていました。ところが詩人の陶淵明と道士の陸修静が来訪し話をしていた際、
興が乗じて虎渓を越えてしまいました。
虎の吠える声を聞いてそれに気づき、3人で大笑いをしたという『廬山記』の故事です。
云々。。。
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冠稲荷本殿 東壁面彫刻
商山四皓
「商山」は中国陝西省にある山の名前、「四皓」はあごひげと眉が白い4人の
老人のことを意味します。
「商山四皓」とは、中国秦時代の末期、乱世を避け商山に隠遁した4人の老人、
東園公、夏黄公、甪里先生、綺里季という隠士のことです。
出典は『漢書』であり、水墨画の画題としてもよく使われています。
云々。。。
冠稲荷本殿 北壁面彫刻
琴棋書画
琴棋書画とは「琴」「囲碁」「書」「画」の四芸のことで文人、士大夫が嗜むべき
とされた芸を意味します。
竹林の七賢人が琴棋書画に親しむ様が描かれています。
云々。。。
本殿の裏は小山になっていて小さな石祠がありました。
古墳のようですねー。
社殿の西側、竹林の中にあった「神馬ティアラ神霊璽標」。
昭和60年~平成14年(1985-2002)とありましたが、
お馬さんがいたのかな?
戌亥参道辺り。
竹林とともにたくさんの石祠があります。
前半戦、ちょこっと散策してみましたが、
案内板なども詳しく書かれていてとても分かりやすいんですね♪
他にも見所たくさん★
境内社もあったので、後程書いてみたいと思いますー★
つづく。。。
以前の記事はこちらから。
○ 冠稲荷神社。[太田市]
【冠稲荷神社】
@群馬県太田市細谷町