ウワサのBECCAN。ブログbeccanです。グルメ、おサケな話、チマタの話題などなど。

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夜のとばりが降り静まり返った有鄰館煉瓦蔵。
突如響いた彼の一声に150人の聴衆は皆、耳を疑った。
彼こと、土取利行氏の発した奇声は会場中を軽いパニックに陥れた。
自分の居場所に戸惑う婦人、泣き出す子供、かくいう僕達も
しばし体を硬直せずにはいられなかった。

土取利行×石坂亥士 Live at 有鄰館煉瓦蔵

石坂亥士のソロ演奏の後、何の前触れもなく始まったその導入部は
会場に満ちていたまったりとした空気を一瞬のうちに吹き飛ばし、
変わって「強い意志」という引力が洞窟のような時空へと我々をグイグイと引っぱり始めた。
土取氏の放つビートはまるで凶器のように我々の心臓部に突き刺さり、
失神もどきの圧倒的な快感をやがて与え出す。
彼の使う上面のみに‘ヘッド’が張られているバスドラム、
フロアタム、スネア、タムの音色は
まるでこの世の怒りを一身に引き寄せたかのようなシンコペーションのリズムを刻む。


土取利行氏・・・
BECCANでお馴染み石坂亥士氏の太鼓の師匠でもあり、
音楽監督、フリージャズ・ドラマー、民族音楽研究者など多彩な活動を展開してる。
現在、岐阜県郡上八幡市在住。

土取氏のソロの後、いよいよ石坂亥士とのドラム・セッションが始まった!

石坂亥士がコンガのようなアフロチックな楽器で華麗にビートを立ち上げれば、
土取氏は例の上面のみヘッドが張られたドラムを使って
力強い重厚なビートを叩き始めた。

それはもう‘音’という剣を手にした一瞬たりとも息を抜けない男と男の真剣勝負だった。
先に気を弛めた方が刺されるというような緊張感がたちまちライブ会場をおおった。
重厚だがデリケートで正確なシンコペーションを繰り返す土取氏、
華麗でセクシーなビートを放つ石坂亥士。
二人の真剣な表情に僕達は思わず手に汗を握る!
そして「負けるな亥士!」と心の中で叫ぶ。

土取利行×石坂亥士 Live at 有鄰館煉瓦蔵 2

一進一退の攻防は、やがて土取氏の石坂亥士をみる師匠としてのやさしい眼差しを期に
収束へと向かった。緊張しっぱなしだった石坂亥士にも
ようやく安堵の笑顔があらわれ、土取氏の表情にも満足の笑顔が表われた。

そしてわれわれ観衆にも高揚した気分がおとずれる。
互いのスキルを最大限駆使した勝負は僕達にとって快楽以外なにものでもない。

この日のセッションはまちがいなく今後語り継がれていくに違いないと思う。


以前の記事はこちらから。
石坂亥士さん、叩き初めのライブに行ってきました。 ★桐生市

桐生市 有鄰館煉瓦蔵

有鄰館
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